それから、どれぐらい経ったのだろうか…

「んん…」

目を覚ますと、うっすらとシミがついている天井が目に映った。

「起きた?」

声がしたから、起き上がると白衣を着た先生が立っていた。

「あの…」

「今、ホームルーム中」

「あ、はい」

ホームルームってことは、40分くらい寝てたってことか…そろそろ行かないと…

「相山希美、お前の病気のことはわかってる。だから、少しでも体調悪いって思ったら保健室に来い」

「はい」

…かっこいいかも。声も。

きっと、この人が理子が言ってた先生なんだよね??

「大丈夫?」

「え、あ…はい」

少し良くなったから、大丈夫かな?

「そう、じゃあ気をつけて」

「ありがとうございました」

私は、お辞儀して保健室を出る。

これが、私の保健室に通うきっかけになる。