「私、見ちゃったんだ~?先生と仲良くしてると、こ、ろ」

「えっ…」

そういって、先輩は私に動画を見せつけてくる。その動画はさっきの私と先生が映っていた。

「どうして…」

「これ、学校中に流したら…先生処分されるだろねぇ~?」

「違うんですっ、それは…」

「そんな言い訳聞くと思う?周りが?ふふっ、先生に迷惑かけたくなかったら…もう先生に会わないことね?これから送ってもらうみたいだけど…やめて帰りなよ」

「そんな…」

確かに先輩の言う通りだ。
私が帰らなければ先生に迷惑がかかる。

けど、先生に会わないなんて…

「いいから、出ていけよ」

先輩の迫力に私は堪らず教室を出た。

…先生には迷惑かけられない。

もう、先生を頼れない。
今までありがとうございました。先生。