「ですから…新入生の……」

あ、やばいかも。
校長先生の話が途切れ途切れに聞こえる。

「希美?大丈夫?」

「う、うん…」

大丈夫…あと少し、がんばれ私。

冷や汗と血の気が引く感じが、確信になった。

「希美?顔真っ青…先生に言おうか?」

「ううんっ、大丈…」

ふらっと私の体は、床に崩れた。

「希美?!希美?!」

「はぁっ…はぁ…」

「先生っ!」

…視界がぼんやりとして、意識が遠のいていく。

あ、またやっちゃった。
ほんと、私…体弱いなぁ。

意識を手放した時、
ふわっと体が浮いた気がした。

なんだかちょっと、心地よかった。