特別になれますか?


「帰んなきゃ…キャッ…」

いきなり動いたせいで、立ちくらみがして倒れそうになった。

けど、先生が支えてくれたから倒れはしなかった。

「いきなり動くな、危ない。とりあえず、座って」

私は黙って、ベッドに腰掛ける。

「送ってくから、ちょっと待ってて」

「えっ、いいです」

露骨に嫌な顔をする私。

「いいから、お母さんもお父さんも来れないでしょ?」

「歩いて帰れるし」

「いいから、あと少しで仕事終わるから待って」

……まぁ、歩いて帰って何かあっても誰も助けてくれないし、黙って送ってもらおうかな。

少しだけ許してあげてもいいかな。

「黙ってるってことは乗ってくってことでいい?」

俯く私の顔を覗いてくる先生。
やっぱりかっこいいなって思ってしまう。不覚にもドキッとしてしまうんだ。

「…よろしくお願いしますっ//」

「ん。じゃあ、待ってて?あー、荷物とか制服とか相山さんの友達届けに来てくれたから」

友達?あー、千晃のことかな??