結局、体育館には行けずに
そのまま教室に戻って机に突っ伏して終わるのを待っていた。

考え事してたら、
あっという間にみんなが戻ってきた

「ちょ、希美!どーしたの!!」

走って戻ってきたのか、
息の上がっている千晃が目の前に立っていた

あぁ、また心配かけちゃった…

「保健室で、休んでた」

嘘ついちゃった…

「…そ?なんかあったら、言ってね?」

そう、頭を撫でる千晃の優しさに
つい目の奥が熱くなる。

やっぱり、1人で抱えるより…
話した方がいいのかもしれない。

「あのね、千晃…」

「ん?どした?あ、先生来た…とりあえず、後でね!」

「あ、うん」

仕方ない…後で言おう。