「私は、藤本 美麗(ふじもと みれい)よ!雅弘とはね、高校から同じなの!私も、学校の先生なのよ、こう見えて」
笑顔でそういう美麗さん。
なんていうか、美麗って名前が良く似合う見た目で、学校の先生てのも納得できる…
きっと、先生と一緒で人気者なんだろうなぁ
「もういい?相山さんの友達と合流するから」
「あ、ごめんごめん!あ、それだったら後で飲みに行くから秋人(あきひと)の家おいでよ」
「めんど」
「そんな事言わないで!!」
「気向いたらね」
そう言って、
私の手を引っ張って祭り会場の方へ
…あとで、合流するんだ
なんか大人……
私の知らない先生がまだいる…
「びっくりでしょ」
「大丈夫です」
その後のお祭りのことは、
よく覚えてない。
楽しい思い出だったはずなのに、
なんか心の中にモヤモヤが残っていた。