「まったく、無防備すぎ。」

「ごめんなさい」

「立てる?」

優しく立たせてくれる先生。

いつもいつもいつも、
先生に助けられてばっかり。

「雅弘〜!」

「あ」

立ってからまもなく、
遠くから女の人が走ってきた。

あ、この人…
さっきの美男美女グループにいた人だ。

「いきなりいなくなるからびっくりしたじゃないの」

「悪い」

「あ、その子が生徒ちゃん??」

「絡むなよ」

「いいじゃない!名前は??」

「あ、えっと…相山 希美です」

綺麗な顔立ちの女性は、
私をじーっと見つめてくる。

そんなに見つめられると、
照れるのですが…//

「かっわいい!」

「わぁっ」

いきなり抱きついてきて、
私は危なくバランスを崩す。