「全く、尾行すんならバレないようにしろよ」
「だ、だって…」
「デートプランが尾行って、、相山さん相当変わってるね」
「で、デートじゃないですもん!」
「翔也くん?って言ったっけ?一緒にいたじゃん」
…そこまでバレていた、、
「遊びに誘われて遊んだだけですから!そーゆー先生こそ!生徒とデートですか!興味無いって言ったくせに」
「デートだな、一応」
あ、認めちゃうんですね…先生は。
そこは、否定して欲しかった所なんですが。
「花菜。なんて下の名前で呼んじゃってさ〜まさくん?だっけ、付き合ってるんでしょほんとは」
「あー、花菜とは幼い頃仲良くしてた中なの。親同士がね…んで、向こうの親が付き合えってしつこいからとりあえず出掛けただけ」
なんだ、そゆことか…
って、近いじゃん…距離。
段々と沈んでいく私の気持ち
「じゃあ、、私帰るんで」
「送ってく」
「いいです」
立ち上がりすたすたと歩き始める。
「希美」
…えっ。
呼び捨て…された?
思わず止まってしまう私の足
「送るって言ってる」
そういって、私の腕を引いて歩き始める。
夕方…まだ明るいのに、
先生と生徒なのに、
堂々と歩いたりして大丈夫なのだろうか。

