特別になれますか?


「あの、じゃあ…「悪いけど、花菜とは付き合えない」…ですよね、ごめんなさい」

…は、はな?え、花菜?
花菜って確か…鈴木さんの下の名前。
下の名前呼び…
なのに付き合えないって。

待って、2人はどーゆー関係なの…?

「じゃあ、お母さんに伝えておきます。まさくんには、その気ないって」

お母さん?まさくん??
もう訳が分からない。

頭の中を整理していたら、
いつの間にか2人を見失ってしまった。

なにやってるんだぁぁぁぁ!
今までの時間が水の泡になったじゃないか!

じゃないよ…

「何やってんだ、自分」

今更気づいたのかよって感じだけど…

「ほんと、なにしてんの?」

「何してるんですかねぇ…って、え?!先生?!!」

後ろから掛けられた声に、
振り返りながら答えたら…
私が今日一日追いかけていた先生の姿。

あれ〜?2人でどこか行ったんじゃ…

「な、夏休み早々会うなんて、先生ってば私の後つけてたんですか~?なんちゃって」

「…つけてたのはどっちだよ」

…あはは。たしかにその通りです。
ってか、バレてたんですね、、