「……あ。もしもし?千晃?」

『どしたー?…ん、ごめんね、友達……ん?希美~?』

「あ、いや…なんでもない!ごめんね」

…そうだった。
千晃、彼氏さんと旅行なうだった…

はぁぁぁ。

いいなぁ、旅行。
わたしもいーきーたーいー!

って、ちがぁぁぁう!
もう!穂花だ!穂花!

「…もしもし?穂花?」

『もしもしー。どしたー?』

「なにしてたー?」

『夏期講習の休憩中』

あぁ、夏期講習…
さすが、穂花といいますか。

それなら遊べないねぇ

「や、遊べないかなぁって思ったの」

『ごめんね』

電話を切ってスマホを置いた瞬間、
スマホが鳴った

「誰?!」

画面を見てみれば、翔也くんだった

「もしもし」

『あ、希美?今何してた?』

「暇してました」

『遊び行かね?』

一人でいたくなかった私は、
もちろんOKで

「いく!」

翔也くんと遊びに行くことになりました。