「はぁぁぁぁ」

鈴木さんと先生のことで
頭がいっぱいで何も考えられない…

次の日の打ち上げも、
夏休みに入るまでの五日間も
その事が頭から離れなかった。

夏休み初日の今日。

特にすることもない私は、
グダグダとベッドに寝そべっている。

実は、屋上の時以来…
先生とは話せてなくて、
むしろ会えてないんだよね。

遠くから、先生を見かけることはできても
話すタイミングがなかったんだよね…

だから、余計モヤモヤする〜!

鈴木さん、先生に何言ったのかな…
やっぱり…告白と、か?

やだやだ考えたくない!
鈴木さんって、大人っぽいから生徒とはまた違うふうに見えたり?…ある。ありえる。

だ、ダメだ…
一人でいたら、余計考えちゃう。

そうだ!千晃と遊ぼう!
そうしよう!!

スマホを手に取り、
千晃の名前を探して電話をかける。