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「んっ…」
目を開けると、
いつもの保健室の天井が目に入る。
あぁ、私…
あの時倒れちゃったんだ
「相山さん、起きた?」
先生の声を聞いて、
慌てて身体を起こすと
いつものように無表情の先生が立っている
「先生…」
「ちょっと、無理しすぎたんじゃない?いろいろ、頑張ってたし」
「先生…あのね、私ね」
「今日、どうして休まなかったの?倒れたらみんなに迷惑かかることわかってたよね?」
なんでだろう…
先生の言ってる事は、
当然のことで、合ってる事ばかりで、
なのに……
心に強く突き刺さる。
「…私、どうしても…先生と…一緒に歩きたかったから…嬉しかったの…とっても…なのに……」
私って、とっても欲深い。
そばにいられるだけで幸せなはずなのに、
隣にいたいって思ってしまってるなんて…

