「そんな事言わないで~、行くよ?」

「あのさ、うるさいんだけど。希美行きたくないなら行かなきゃいいじゃん。」

そういったのは、隣の理子だった。
何日ぶりに話しただろうか。

「理子には関係ないでしょ?希美、行くよ」

「わかった、ほんとに具合悪くなったら行くからっ」

ほんとに、先生には会いたくない。

「絶対だからね!」

「世話焼き。そゆのウザい。希美なんて、そのまま倒れてしまえばいいのに」

理子の悪口が、かすかに私の耳に届く。

言い返すにも気力が残ってないから、
黙っていることにした。

熱のせいで目から涙が出てくる。
あ~椅子に座ってるのが辛い…。

でも、保健室になんて行きたくないよ~っ。