「希美!早く行くよ!」

私は、千晃に連れられて控え室にやって来た。

「みんな、集まってますね?これから、入場しますが…リハーサル通りにお願いします」

「希美、緊張しないで大丈夫!ステージにはたくさんの人がいるし」

確かに…
それに、美人さんばかりだから…私目立たないよね?

***

「では、入場でーす」

ドアが開けられ、
大きな拍手が起きる。

ふぅ…大丈夫大丈夫。

とりあえず、入場は無事終了した。
スポットライト浴びるのはほんとに緊張したけど…

「では、まず!一人ずつ自己アピールを宜しくお願いします」

生徒会の司会者の人が、
先輩から順番にマイクを向けていく。

あぁ…少ししたら、私に順番が回ってくる…

ん?あれ…翔也くんがいない。

「千晃?翔也くんは?」

「男子の女装コンテストは、この後らしい」

小声で話してると、
順番がすぐ目の前までに来ていた。