来たのは、裏階段の所。
裏階段にはオバケが出るという噂があり、生徒はあんまり近寄らない。

確かに気味悪いもん、、
私もほんとなら来たくない。

「相山さん」

「はい?」

「忘れなくていい」

忘れなくていいって、
キスのこと?

「可愛かったから……相山さんが………それが理由」

「え、そんな…」

勝手に怒って、拗ねて無視して避けて…
なのに、先生…どうして……

「だから、もう避けんな」

…えっ、私……
先生に抱きしめられてる?

「先生?//」

「……そろそろ行かないと、まずいんじゃない?」

み、耳元で囁かれたらなんか…
うぅ…//恥ずかしい//

「…あ、はい//」

「緊張するのは、頑張ってきた証拠。相山さんなら大丈夫」

先生は、私から離れて頭をなでる。
その手は、私の気持ちを穏やかにしてくれた

「先生、ありがとうございます!!ちゃんと、やりきってきます!!」

私は、急いでステージに戻る。

大丈夫。
先生がきっと見ていてくれる。