「どーしたの?」

「え、なにが、、?」

「先生。明らかに希美が避けてるでしょ」

…やっぱり穂花には隠し事できない。

あの日以降、私は先生のことを避けてきた。
嫌いになったわけじゃない。むしろ、日に日に好きになってるんだけど、どうやって接したらいいかわからなくなった…どんな顔をして話せばいいかわからなくなってしまった。

「実はね…」

キスされた日のこと次の日のこと、避けてる理由を穂花に説明した。

「そっか…その様子じゃ仲直りできないよ?」

「そんな…!!」

「まずは、避けるのやめないと。仲直りしたかったら、先生に謝りな?」

「そうだよね…」

謝らないとダメだよね。
私が前に傷ついたように、先生も傷ついてるかな。あ、別に生徒に興味ないのか…

「相山さん!出番よ!」

「あ、うん!じゃあ、穂花!またあとで」

私は、鈴木さんについて行きステージ袖にきた。ステージ袖に来ると緊張はピークに達した。