「…告っちゃえば?先生に」
「いやいや…」
「忘れてるかもしれないけど、先生は希美と付き合う覚悟あるって言ってたんでしょ」
「や、それはただそう言うしかなかっただけかもしれないし…」
「ネガティブだな~、希美は」
…そう言われても、自信満々にいられる訳ないよ……
「っていうことですので、覚えておいてください」
気づいたら説明は終わっていて、
何をするのか全然聞いてなかった。
「あー、終わっちゃった。話聞いてなかったし、まぁ…希美の話は聞けたから良し!」
「それでいいのかな…?」
「いいのいいの!したら、このあとの準備も頑張ろう」
私は千晃と離れて自分の仕事にとりかかる。
時間というものは早くて…
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もう、放課後になっていた。
「ちょっと、行ってくるね」
私は先生のお弁当袋を持って保健室にやってきた。
「失礼します」
「どーぞ」
「あの、これ…返しに来ました」
「ん」
「お弁当美味しかったです」
「どーも。あ、そうだ話したいことあるんだけど」
話したいこと?
なんなだろ、一体?

