「翔也…くん?」

「…ご、ごめん!」

翔也くんは、顔を赤くして空き教室から出ていった。

な、なにがどうしたの…
私はわけもわからないまま教室に向かった。

昨日の先生からのキスといい、
さっきの翔也くんからのキスといい、
なんでしたんだろう…何も意味ないの?

教室に入ると、もうほとんど人がいた。

「あ、希美おはよ!」

「千晃…おはよう」

「どした?なんかあった?」

…千晃には、いっておいた方がいいのかもしれない。

「千晃、実はね…」

「相山さん!!すごい!この教室飾ってくれてありがとう!!」

鈴木さんは、私の両手をとって喜んでくれた。
やってよかった~でも、上の方は先生がやってくれたんだよね、、

「あ、あと…メニューも考えてきたの」

鈴木さんにプリントを渡すと、パーっと読み終える。

「いい!!これでいきましょう!」

「ありがとう」

でも、それほとんど先生が考えてくれたんだよね…あとで、改めてお礼をしにいこ。