「ふぁぁ…」

結局、昨日のキスのことが頭から離れなれず…一睡もできなかった。

「眠そーだね」

「あ、翔也くんおはよう」

「朝練、辛いよね…ごめん」

「ううん!全然!!考え事してたら寝れなくなっちゃって」

「考え事?」

「あ、いや!気にしないで!早く練習しよ?」

私と翔也くんは、空き教室で練習を始める。
シーンは眠っている白雪姫と、王子様の出会うシーン。7人の小人はいないけどね?

並べられた机の上に寝っころがり目を閉じる。
あ、寝られそう…

いつ眠ってもおかしくない状況だ~

「…なんて美しい姫なんだ」

で、ほんとはこのあと小人のセリフなんだけど…いないから王子様の独り言。

「姫、目を覚ましてくれ」

そこでキスのフリをする。
んだけど、、

明らかに私の唇になにか柔らかいのが当たっているのがわかる。

驚いて目を開けると、目の前に翔也くんの顔があった。