今日、たくさん迷惑掛けちゃった…
教室の準備とか、料理とかプリント。

それでも、嫌な顔一つしないで先生は助けてくれて…冷たいけど優しい先生。


私、やっぱり先生が好き。


少しでも、先生に好かれてもらえるように。
がんばらないと…。

「よしっ!」

────ピンポーンッ

あれ、誰だろう…こんな時間に。

「はーい」

「あ。相山さん、忘れ物した」

ドアを開ければ、先生が立っている
忘れ物するなんて先生らしくないな〜
なんか、かわいい!

「先生でも忘れ物するんですね」

「当たり前でしょ、人間なんだから」

「や、なんか!先生って完璧人間っぽいなと…」

「あのね、君が思ってるほど完璧人間じゃないよ。ってか、いいから書類くれる?」

あ、そうだった!
私はリビングに置いてあった封筒を取りに行く