─────ｶﾞﾗｯ
「しつれいしまーすっ」
「しつれいします…」
やっぱり、少し乗り気じゃないな～。なんて、思いながら千晃の後ろをついていく。
「また、来たの？今度は、君？」
「違いますっ、あの…昨日もだったんですけど、今日もなんですけど、先生と仲良くなりたくて」
「…残念だけど、そーゆー目的でくるならもう来ないで」
「えっ」
私は、先生と千晃のやり取りをただ見ることしかできなかった。
「俺、生徒と恋とか絶対ありえないって思ってるから。期待もたせない方がいいでしょ？」
「あ、はい…い、行こっか」
…こんなに冷たいなんて思ってもなかった。
私は、無言で保健室を出る。
