特別になれますか?


しばらく無言だった車内。
その中先生が車にきた。

「あ、先生よろしくお願いします」

翔也くんは、先生が乗ってすぐそういった。
…なんかしっかりしてるよなぁ、翔也くん。
礼儀がなってる!あ、だから人気あるのか…

「ん。相山さん、ナビ設定して」

「はいっ、翔也くん住所は~?」

翔也くんは、住所を言い終えると一言。

「二人って、仲いいんすね」

そういった。

え?今…そんな仲いいって思えることあったかな

「そ?」

「そんなことないよ!!」

「そうですか?なんか、普通の先生と生徒に見えないって思ったんですけど…気のせいなんですかね?」

翔也くんなにいってるの?

「君さ、何言いたいわけ?」

「いえ、なにも」

翔也くんいきなり変だよ。

それから車内は無言で、
私は気まずさを感じながらいた。

時間を長く感じながら翔也くんの家に着いた。