特別になれますか?


「とりあえず、帰る準備して」

「へ?」

「保健室に戻るよ」

私は急いで準備して、
先生と保健室に戻った。

保健室では、
翔也くんが目を覚ましたらしく…
ベッドの上に座っていた。

「あ、起きた?」

「あぁ、はい…希美大丈夫だったんすか?」

「この通り」

「ごめんね、翔也くん」

「希美が無事だったならよかった」

翔也くんって、人のこと考えすぎ…
いい人過ぎでしょ

「君、帰る支度して。送っていくから、相山さんも」

「あ、はーい」

「ありがとうございます」

こうして、私と翔也くんは先生に送ってもらえることになった。

先生は、まだ仕事があるみたいなので…
先に翔也くんと車に乗る。

私はいつものように助手席に座る。
でも、その行動が翔也くんっは驚いたみたい。

「希美、助手席なの?」

「え、うん」

「そうなんだ、もしかして結構先生に送ってもらってる感じ?」

「いや、そんなしょっちゅうじゃないけど…体調悪くて親が来れない時は送ってくれてるよ」

「そーなんだ」

…私、変なのかな?
後ろに乗るべきだった??