「ど、どうして先生は…そんなに……優しいんですかっ…」
「優しくなんかないよ、」
わしゃわしゃっと、私の頭をなでる。
その手が温かくて…優しくて……
「ほら、泣いてたってなにも変わらないでしょ」
「はいぃ」
私は泣き止んで、先生に立たせてもらう。
私、冷たくあしらったのにどうして先生は私に世話を焼いてくれるのだろう。
「ほら、相山さんは下の方お願い」
私は、下の方を…
先生は、上の方を修復していって…
30分程度で、教室は元通りになった。
「ほら、できたじゃん」
「はい…先生ありがとうございます……それと、ごめんなさい」
「別に」
さっきまでの優しさはどこへ行ったのか…
また、クールな先生に舞い戻り…

