「相山さんが?」

「えっ、えっと…」

先生は、椅子から立ち上がって私のおでこに手を当てる。

先生の手は、ひんやりと冷たかった。

「…熱ないみたいだけど、どう具合悪い?」

「え、えっと」

「…仮病か。」

「ごめんなさい…」

先生は、表情ひとつ変えないで私を見る。

「はぁ、、健康な人はさっさとでてく」

「先生、私具合悪い」

理子?!

「ちょっと、理子?ほら希美も困ってるし!帰るよ?」

うんうん、そうしよ?

「じゃあ、はい。体温計。」

そういって、先生は理子に体温計を渡す。

「えっ、やっぱなんともないや。じゃあね、先生」

そういうと、理子はさっさと出ていってしまった。

「じゃあ、私たちも行こっか」

「うんっ、先生ごめんなさい…失礼しました」

こうして私たちも保健室をあとにした。