「そう。じゃあ、帰って」

ですよねぇ、絶対言われると思った。

「冷たいなぁ、先生は」

「あのさ、君…保健室は遊ぶところじゃないって最初にも言ったよね?」

怒られてる…怒られに来たわけじゃないのに〜っ!!

「わかったよー、先生。行こ、希美」

「あ、うん。先生、具合悪くなったら来るね!」

「ん」

すると、先生は軽く微笑んだような気がした。

それだけで、私の心は満たされた。

これでいいんだ。
付き合うとかそういう夢のような事は今は考えない。

元に戻ったんだって、今を私は大切にしようって心に決めた。