「私が、先生と同じ覚悟を持たないとダメだって。だから、私がその覚悟を持てばいいって」
「あ~、それってさ、希美が告っちゃえば…付き合えちゃうってことでしょ?」
「え?!そーゆーことなの?!」
「え、そゆことでしょ」
え、それって…いつでも付き合えるってこと?!いやいや、でも…あの時の嘘かもしれないし。あの時、あーやって言わないと私と先生もう話せなくなったからだと思うし…
「いやいや!ないない!」
「…今日、先生に会いに行ってみる?」
ニヤリと笑った千晃。
その笑顔になんだか、嫌な予感がした。
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そして、昼休み…
「しっつれーいしまーす」
「千晃、絶対怒られるって!!」
保健室に入ると、先生が椅子に座ってコーヒーを飲んでいた。
あぁ、やっぱり絵になるなぁ。
「なにかよう?相山さん体調悪い?」
「いえいえ!ただ会いに来ただけですよー!ねぇ?希美?」
「千晃っ」
なんか、そんな言い方されると…私が会いたくて来たみたいじゃん。
まぁ、現にそうなんだけど…