もちろん、私の心臓はドキドキ。
頭に先生の手が乗っかったなんて、考えるだけでドキドキするもんっ

「…いろいろびっくりなんだけど」

「え?」

先生がいなくなってから、千晃は口を開いた。
目がまん丸で…ほんとにびっくりしたんだなって…わかりやすいなぁ

「い、今!私の名字呼んだよね?!」

「うん」

「初めて呼ばれたんだけど!!」

「私もそれはびっくりした…けど、他にびっくりする要素ある?」

「あるある!」

興奮気味に、千晃は話してくる。

そんなびっくりすることあったかなぁ…

「あ、頭にぽんって?私もびっくりした!」

「や、それもだけど!よく喋るし、なんか柔らかくなった!!先生が」

「え、そうかな?」

確かに喋るようにはなったとは思うけど…柔らかくなったかな~?

でも、話しやすくはなったか…うん。