特別になれますか?


「加賀先生、あなたいくつでしたっけ?」

「24になります」

「そう。ならこれからの人生いろんなことがあるわね」

ままは、いきなり何の話をしているのだろう。

「あなた、この子と付き合える覚悟あるかしら?」

つ、付き合える覚悟?!

「付き合える覚悟ですか」

せ、先生…な、なんて答えるの?
こんな質問答えなくていいよっ!!

「そうよ、この子と付き合えば…学校の先生でいることに問題あると思うし、大変だと思うわ。それと、年の差ましてや、高校生に手を出したことで周りの目もあるし…24歳なんてまだまだ若いし、いろんな出会いがあると思うけど…それを捨てて、この子と付き合って行ける覚悟あるかしら」

あるわけないじゃん。
先生と、少し打ち解けたとはいえど…
恋愛まで発展してないんだから。

「…あります」

ほらね…って、えぇ?!

「せ、先生?!」

「そう」

「ですが、今すぐにではありません」

「というと?」

…私は二人の話を黙って聞くことにした。