「あの、えっと…私もごめんなさい!先生、悪くないのに…先生が悪いってママが決めつけちゃって」
「いや、あれは相山さんが悪いわけじゃないでしょ」
「いえ、元はといえば…私が病気だから…身体弱いから先生が私をみなきゃいけなくて」
「相山さん、好きで病気になったわけじゃない…だから、相山さんが悪いわけじゃないでしょ…相山さん、辛い思いをさせてごめん」
「大丈夫ですよ、先生とまた…こうして話せただけで私は幸せです…あの、なんで私に電話くれたんですか?」
「…相山さんのお母さんから電話きたんだ。娘がいなくなったって、泣きながら」
え、ママが…電話。
やっぱり心配してくれてたんだ…
「そして、とりあえず相山さんに電話したんだけど、出ないし…いろんなとこ探し回った。まぁ、無駄だとは思ったけど」
探してくれたんだ…
「学校いっても、相山さん来てないっていうからさ。なんかあったのかと思って、友達に聞いたら…友達にいるって聞いてさ、車でここまで来たっていうわけ…その間に、さっきの話を聞いた」
…千晃、助手席乗ったのかな。
って、こんな時に何を考えてるんだ…私。
来てくれただけで、充分なのにこれ以上求めるなんて罰当たりだぞ…。