車に乗ってから、ずっと無言の空気。

なにか話した方がいいのかな…って、
何を話せばいいんだろうか?
どうしてきてくれたんですか?って?
なんで、着信くれたんですか?って?
私はなにから、話していいのかよくわからない。

「相山さん」

先に口を開いたのは先生だった。

久しぶりに、私を呼んだ先生…。
それだけできゅうっと胸が苦しくなった。

「ごめん。避けるような真似して、」

「いや…あの……」

「相山さんの友達から、話聞いたんだ。俺から避けられて落ち込んでたって」

あ、千晃…先生にそんなこといったの~っ?!
は、恥ずかしすぎる……

「確かに、相山さんのお母さんに言われて相山さんに関わったらいけないって思ったけどさ…実際のところ、相山さんのことを考えずに大人だけで決めちゃってさ…申し訳ないことをしたなって思ったんだ」

そんなこと、思ってくれてたんだ…