先生は、無言で…
私のことを見ていた。

やっぱり、表情からは気持ちが読み取れない。

そして、しばらくすると…
先生は私の手を引っ張り自分の方に連れてきた。

私の頭の中はパニック状態…
そんな中なんとなくサンダルに足を入れた。

「お世話になりました、相山さんをお借りします」

「先生、希美をよろしくお願いします」

穂花が、そういうと…
先生は私の手をつかんで家を後にした。

先生の車に乗るまで、手を繋いだ状態で。
なんだか、とってもドキドキして…

やっぱり、好きだなぁ。

って、思ってしまう。

私のところに来てくれた、それだけで嬉しくなった。