「千晃だと、思ったよ…って、え?」
穂花が、いきなり…え?とかいうから私は気になって穂花の横から顔を出した。
すると、驚いたことに…
千晃の横には、加賀先生が立っていた。
「どうして……」
「ごめん。穂花、希美」
千晃は、申し訳なさそうに手を合わせる。
「こんにちわ」
穂花は、先生にそういう。
「どうも」
「希美に用ですか?」
「えぇ、」
私に用…??
いや、でも……
「相山さんが、家出したのは俺のせいなので。責任もって家まで送ります」
そんな、戻りたくない…
まだ、ままと話す気持ちできてない…
私は、首を横に振る。
「先生、希美の親友として…先生に希美を渡したくないです…でも、希美の気持ちを受け止めてあげられるのなら…希美を連れていってください」
え、穂花…?
横から穂花の顔をみると、真剣な顔で…
千晃もその言葉には驚いた様子だった。

