次の日も私は特別に桜井くんと外コートでトス練習をした。
こういう特別待遇、私の私情で申し訳ないけど…でもありがたく受け取っとく。
それでだいぶ私は精神的に楽だから。
部活を終えて着替えてから外に出ると、部室棟の下に相川くんと桜井くんがいた。
「あれ?どうしたのー?誰か待ち?」
「ゆず先輩待ちー」
「えー?私ー?」
なになに、どうしたっていうのさ。
「校門まで一緒に行きましょ」
桜井くんが私の背中を押す。
「えぇ?何で校門まで?電車までじゃないの?」
「校門でバトンタッチです」
相川くんが校門を指さす。
その指の先には
大好きなのに見たくない
その人の姿があった。
「…高…遠くん?」
「ゆず先輩、1週間辛かったっスね。思いっきり甘えちゃったらいいですよ」
桜井くんが私の両肩を叩いた。
「な…んで…?」
意味わかんない。
何が何だか理解できない。
どういうこと?
「翔先輩!連れてきましたよ、ゆず先輩!」
相川くんが大声で高遠くんに向かって叫んだ。

