その背中、抱きしめて 【下】




「はぁ…」


大きなため息をついた。


とうとう放課後になった。

部活に行かなきゃいけない。


(憂鬱すぎる…)



内村さんに会いたくないのはもちろん、高遠くんと顔を合わせるのが気まずい。

昨日、振り切って帰っちゃったから…。


「ゆーず。部活頑張れよ。何かあったら俺に電話してこい」

洋平くんに背中をポンっと押されて教室を出た。


「ありがと。行ってくるね」

洋平くんにVサインを送って部室に向かった。



部室棟に向かう途中で、相川くんと桜井くんにバッタリ。


「あ、ゆず先輩。…ってあれ?なんか更に痩せたような…」

桜井くんが私の体をジロジロ見る。

「ストレス半端ないんスね。…あたりまえか」

相川くんが1つため息をついた。


今朝体重計に乗ったら、この騒動が起こる前より5キロ痩せてた。

昨日の朝計ったより更に1キロ。


(1日1kg減るって結構だよね…)


さすがに体も疲れやすいし、ダルさがなかなか抜けない。

それでもクラスにいる時は楽しいから大丈夫なんだけど。


部活に来ると一気に疲れがどっと出る。



「今日はウォーミングアップしたらすぐ外コート行って気分転換しましょーよ。トスアップで教えてもらいたいことあるから、俺早く今日になんないかと昨日からうずうずしてたんですよ」

桜井くんがニコニコ笑う。


私、人に恵まれてるなーって思う。

年下のこの2人にもたくさん助けてもらってるし、さくらちゃんや羽柴くん、それから洋平くんにも…。


みんながいなかったら、辛すぎてどうなってたか。。。