その背中、抱きしめて 【下】




「じゃあ俺は少し様子見てるから」

教室に向かいながら洋平くんが私の頭をポンポンと叩く。


大丈夫なのかな。

洋平くんが言うように、高遠くんが内村さんと一緒にいるのは本当に事情があるからなのかな。

だとしても、私はあの2人を見てこれからも耐えられるのかな。


色々な考えと感情がごちゃ混ぜになる。



「心配すんな。ピンチになったら助けてやるから」


洋平くんが笑う。

その言葉に少し安心して、私もつられて笑った。


「洋平くん優しいね」

「乗りかかった船だからな」


違うでしょ?

洋平くんは乗りかかってなくても、誰かが困ってたら迷わず乗っちゃうでしょ。


一見チャラいけど、実はそうじゃない。

優しくて男気のある人。