エスカレーターを降りたそこにいたのは… 「たか…とお…くん」 エスカレーター横の壁に寄り掛かって、こっちを見てる。 ううん。 ”私”を見てる。 ホームに入って来た電車に、高遠くんに腕を引っ張られて乗った。 今のこの状況に頭が追い付かない。 何で高遠くんが待ってるの? 内村さんは? 高遠くんの顔をまともに見れない。 目線はずっと自分のローファーのつま先。 そして、震える左手でセーラー服の裾を掴んだ。 震える右手は…高遠くんが握ってる。