やっぱり…

やっぱり、もう、どうしようもないくらい、私は藤居くんが好き。

できることなら、なにも考えずに藤居くんと二人、どこかに消えてしまいたい。

…でも、


できない。





…でも!


やっぱり藤居くんが好き。


…でも!


…でも!




一晩中、ぐるぐると同じことの繰り返しで、頭の中がいっぱいだった…




窓の外が明るくなるころ、また、おかしな結論に達した。


―――――やっぱり、このまま、バレなきゃいいんだ。