「まぁくん、荷物… ワイシャツはまたクリーニングに出してね。」


「ありがとう。ひとみちゃん、ごめんな、留守ばっかりで… 」


「…ううん、大丈夫。」


――また大丈夫っていっちゃった…



「タクシー、読んでくれる?」

「うん。」




そう言った後、雅史は健の寝顔を見に行った。

私はタクシー会社に電話をしに行った。



すると、

「……やだぁっっ!!!うわぁぁぁぁ~んっ!!」


と、健の叫び泣く声が聞こえた。

慌てて行くと、雅史にしがみついて泣いている健がいた。