なんだか………


すごく、一瞬の出来事で、あれが現実だったのか、夢だったのか、はっきりしないくらい。


でも…


ドシッとした、広い胸も、強くて優しい腕も、そして、息を吸うのが難しいくらいのキスも…



その感触だけが、しっかり体中に残っていた。



ごめんね、雅史…

ごめんね、健…



でも、もうもどれない。