一気にトーンダウンした雅史は、溜め息をつきながらソファーに座った。



「…俺、いろいろ悩んで、昨日、会社に辞表出してきたんだ…
ひとみちゃんと健と離れて暮らさなきゃいけない生活って、やっぱり良くないと思ってさ…
でも、すんなり受け取ってもらえなくて…
しばらく、休暇もらうことになったんだ。
なんか、すっごいうれしくて、すんごいワクワクしながら帰ってきたんだよ、俺…
なのに…


なのに、なんだよ、これ…」




――――胸が痛かった…





でも…