「ママは…

ママは、今、お兄ちゃんが……」

♪♪♪♪~
 ♪♪♪♪~



いいかけた瞬間に、タイミング悪く電話が鳴った。





苦い顔の藤居くんを見つめながら、私は電話に出た。




「もしもし…」

「あ!ひとみちゃん!オレ! よかったぁ、うちに居るね。今さぁ、もう駅に着いてタクシーひろおうと思ってるんだけど、なかなか来なくてさ。」

「えっ?!なにっ?! 今から帰ってくるってこと????」

「そうそう。驚かそうと思ったんだけど、家に居なかったらさみしいなぁ、と思って、いちおう電話してみたんだよ。タクシーつかまらないから、歩いて帰るわ。あと、20分くらいかな。じゃあね。」