「なんだよ?」
「灯り…ついてる…」
灯り?
家を指差しながら言う未歩
「つけて出てきたわけじゃないよな?」
「う、うん…ちゃんと鍵もかけたんだけど…」
「渉さんじゃねぇのか?」
「多分違うと思う…大学そんなすぐ出てこれないと思うし…」
「つーことは…」
泥棒か!?
「どうしよう冬夜…!!」
「落ち着け。大丈夫だから。まぁ、とりあえず中に入って泥棒なら捕まえる。」
「む、無理だよ!!包丁とか持ってたら…!!」
「あ〜…大丈夫。俺ガキのころ護身術とか習わされてたから。」
「すごっ…」
さて、とりあえず突入するか
未歩から鍵をもらい、ゆっくりと玄関を開けてみる
「未歩は危ないから外で待ってろ。」
「えっ…ヤダ…怖い…
私も少し後ろついてく…」
「じゃあ俺が逃げろっつったら逃げろよ?」
「わ、わかった…」

