次の日、僕は教室の自分の席でぼんやりと外を眺めていた。
「なぁ、おかしくないか?」
「ニュースでしょ?」
「ああ。花本のニュース、やってなかったよな」
クラスメイトの言葉に、僕は固まったまま動けなくなる。
僕が消したんだ、なんて言えるはずもなければ信じてもらえるはずもない。
僕は何も言わず、その会話を聞いていた。
「でも、信じられないよ。美咲が死んじゃったなんて...」
「そうだよね...私も、信じられない」
「会いてぇな、花本に」
しんみりとする教室。
そしてまた、泣き声が教室に響く。
クラスメイトがこの調子なのだ。
花本美咲の家族が、笑顔でいるはずがない。
それを見て、僕はまた新しく案を見つけた。
【この世から、涙を消してしまおう】
「なぁ、おかしくないか?」
「ニュースでしょ?」
「ああ。花本のニュース、やってなかったよな」
クラスメイトの言葉に、僕は固まったまま動けなくなる。
僕が消したんだ、なんて言えるはずもなければ信じてもらえるはずもない。
僕は何も言わず、その会話を聞いていた。
「でも、信じられないよ。美咲が死んじゃったなんて...」
「そうだよね...私も、信じられない」
「会いてぇな、花本に」
しんみりとする教室。
そしてまた、泣き声が教室に響く。
クラスメイトがこの調子なのだ。
花本美咲の家族が、笑顔でいるはずがない。
それを見て、僕はまた新しく案を見つけた。
【この世から、涙を消してしまおう】


