数日後


また、殴られた。

今回も酷くて、学校に行けないほどだ。


流石に顔は止めて欲しい。



それに、結局、竜崎さんに迷惑を
かけたくなくて、言えていない。


もう、痛いのは嫌だ。



自室のベットの上で膝を抱えながら、
自分を包むように座った。



一人の方が良いと思ってたのに、

何で今は、

こんなに竜崎さんに会いたいんだろう?





       その夜



「この役立たず」


「ごめんなさい」



また、殴られ、叩かれた。


あの温かい優しい手を知ってしまったから

この冷酷で残忍な手に恐怖が増した。



怖い、助けて欲しい。

でも、どうすれば良いの?



本当に助けなんて来るの?



「本当にお前は」


「顔は止めてください」


「俺に指図するな!」



お腹を蹴られた。



「ゴホッ、ゴホッ」



もう、痛いのは、嫌だ。