その夜



夕飯を食べて、お風呂に入り、結月さんの寝室とバスローブを借りた。

陽裕さんはバスローブ姿でベットに寝そべっていた。



「本当に借りても良かったんですか?」


「兄さんの寝室ってことになってるけど、実際あんまり使われてないから、ほとんど澪さんの寝室で一緒に寝てるし」



ベットに腰を掛けた。



「結月さんと澪さん、本当に仲良しですね」


「まぁ、付き合い長いし、バカップルって感じだ」



陽裕さんのエロさが増してる。

バスローブ少しはだけてるし、顔見れない。



「どうした」



後ろから抱き締めてきた。



「依利、暖かい。
ちゃんと髪乾かしたか」


「はい」



「すげぇ、どきどきしてるなぁ、依利」


「あんまり、いじめないで下さい」



心臓がドキドキして体が熱くなる。



「依利」



名前を呼ばれるだけで、こんなに体が反応するのはどうしてだろう?



「愛してるよ」



首を少し後ろに向けられて、キスをした。


それだけなのに、頭が真っ白になっていく。



「依利、今からするとしてること分かるよな」


「そんなにバカじゃないですよ」


「一応、確認して置かないとする寸前になって断られたら、ヤバイから」



今のは雰囲気で分かる。



「依利、無理とかはするなよ」


「はい、でも、萎えたりしませんか?
僕まだ、傷とか残ってるから、陽裕さん嫌かもとか思ってて」


「そんなの分かってる。
それでも、依利、お前が良いんだ」





それからは、陽裕さんに身を委ねた。




幸福感があって、陽裕さんと一緒に居られる。

それが嬉しくて嬉しくて――。



いつの間にか、眠りについていた。