朝


僕は、自分の為に用意された部屋にいる。


そして、ドアをノックする音がした。



「はい」



ゆっくりとドアが開くと



「おはよう、依利」



優しい笑顔を向けてくれる竜崎さんが居る



「竜崎さん、おはようございます」



「依利、ここでは陽裕さんでしょ」



陽裕さんは、実家暮らしで、
みんな、竜崎で紛らわしいから、
名前で呼ぶように言われた。



「ひ、陽裕、さん」


「良くできました」



そう言いながら、頭を撫でてくれる。

前までは、慣れなかったけど、
陽裕さんなら大丈夫と思えている。