廊下では

女子の声がしていた


「愛弓、来たよ、そろそろだね」て夏帆がソワソワし始めた

ドアが開き

「おひさ、クラスメート諸君」

あちこちから、普通に何気なく挨拶してた

こっちに気がついてやって来た

「愛弓、おひさ、おは」

「琉生君、おはよう、亜美が残念がってたよ」

亜美なんてどうでもいいんだ
俺は愛弓に会いたかっただけだからさ

「琉生君今日は1日いるの?」


「午後一で早退」


「そうなんだね、お仕事頑張ってね」てニコッと微笑んだら
顔を真っ赤にした


夏帆に「なんで琉生君真っ赤になるの?」って聞いたら
「愛弓は、罪作りね」てため息ついた