出版社での取材
いささか緊張していた

出版社の方が「風祭社長まで来たんですか?」てため息ついた


『ここまで社長がでてくるとは、愛弓さんていい素材か?』



「社長、外してくれませんか?」って愛弓が言った


「いや、初めてだろ?ほら時間がない、さっさとしろ」とせかした。





ーまず、お名前は?ー

「中井 愛弓です」

ーお年は?ー

「高校を卒業したばかりの18才です」


ーご家族は?ー


「父と私の二人家族です」


ーこの世界に入ったきっかけは?ー

「きっかけ、姉のピンチヒッタでCMを撮った事かな?」


ー愛弓のお父様の事務所には何故入らなかったんですか?ー


「はい、身内では甘えたり、甘えさせて、我が儘をいい、我慢をしなくなるからと父の知り合いの風祭社長にお世話になることにしました」



ーこれから先は、ー


「与えられた仕事は、ちゃんとこなせていきたいです」




「ありがとうございました」



「こちらこそ、お世話になりました」


「これで終わります長い間お疲れ様でした。亜美さん、またね」






風祭社長がいきなり、立ち上がり机を叩いた


「おい、名前を間違っている、今なんと言った?」



「亜美さ・・・・ん」





「亜美では、ない、愛弓だ、あ・・・・・ゆだ、編集者だろ?名前間違えるな」



「愛弓帰るぞ、胸くそ悪い、さっさとしろ」


「すみませんでした」と愛弓は頭を下げた


「そんなやつに下げる事はない」