「この教室も今日でおさらばかぁー…。」

「なんか、2年生になったって感じしないよねーw」

「本当それなー!!w」

進級すれば、必ずする会話をしていると


先生が教室に入ってきた。

「これから朝確認したクラスに移動するが、その前に…最後だし、このクラスの感想言っておくかなー。」

少し間をあけて出た言葉は、

「このクラスは、楽しかった。全く怒られる事をしなかったし。いいメンツばっかで。でも、今日でこのクラスは終わり。2年になったらもっと楽しいぞ?だから嫌とか感じるかもしれないけど、そのクラスでも頑張れ。」

こんな言葉だった。


私はこの言葉を聞いて涙を流しかけた。

悲しかった訳ではない。


どちらかと言うと、

悲しいよりも苦しいの方が勝っていた。


そして朝の事を思い出す。

「胸が…苦しい?」


きっとクラスが離れるのが嫌なだけだ。

そう考えてみたが胸が苦しくならない。

そんな訳ない、と思って

少ない可能性を信じ


先生の事を考えてみる。


-ドクンッ


……苦しい。

「……っ、」


あぁ…私、先生に恋しちゃったんだ。